効果的なプレゼンテーションの方法(廣瀬隆夫)
1)プレゼンテーションの心構え
・メッセージを伝えることを目的にする
・プレゼンを通して受講者とともに学ぶという姿勢が大切
・自分への意見は素直に受け入れる
2)効果的なプレゼントの3要素
・講師の雰囲気や存在感・・・プレゼンス
・プレゼンの中身・・・シナリオ
・プレゼンの方法・・・デリバリー
3)シナリオ作り
・プレゼンの目的、ゴールを明確にする(何のためのプレゼンかを考える)
・受講者がどのような人たちかを知る(誰にプレゼンするのか)
・情報を収集して説得力のある内容にする(何を伝えるか)
・話の構成を組み立てる(どのように話すか)
4)プレゼンの組み立て
①基本構成(全体の話から詳細を説明する構成にする)
・オープニング(つかみ)
・メリット1の具体的な説明
・メリット2の具体的な説明
・メリット3の具体的な説明
・3つのメリットのまとめ
・結論:聞き手に起こしてもらいたい行動の提案
・質問を受けて適切に答える
②説得型のプレゼンの構成
・聞き手にメリットを伝える
・共感を得る、感情に訴える
・技術・経験の豊かさを示す
・提案を受入れない場合のデメリットを話す
5)スライドの見せ方
①スライド構成
・1スライドに盛り込む項目は5項目以下
・文字サイズは18P~32P
・チャートや絵を多用する
②色使いのポイント
・色数は少なくする
・色使いを統一する
・面は薄い色、線は濃い色
③色の特徴
・赤・・・強調(使いすぎると逆効果)
・黄・・・注意(ダークブルーなどとの組み合わせ)
・青・・・安心(あまり重要でない項目に使う)
④表やグラフのポイント
・表は重要な部分だけ取り出してスライドにする
・注目させたい線は太く、それ以外は細く
6)プレゼンの方法
①聞き手に与えるインパクト
スライドの内容より声や仕草などが与えるインパクトが大きい。
・言語情報(内容)・・・7%
・聴覚情報(声、口調)・・・38%
・視覚情報(ボディランゲージ)・・・55%
②基本的な立ち方、姿勢
・首を傾けない
・前かがみや反り返らない
・自然な歩幅
③態度、表情
・深刻な表情にならない
・適度なスマイル
・無表情にならない
・誠実に話す
④ジェスチャーの仕方
・ワンパターンにならない
・動作は思い切ってオーバーにする
⑤アイコンタクトの効果的なやり方
・グループの一人ひとりと目で会話する
・ワンセンテンス話し終わるまで、一人に3~5秒アイコンタクトを固定する
・まんべんなく自然に多くの人とアイコンタクトをとる
・人を見ていないときは、言葉を発しないで間をとる
・資料やスライドばかり見ない
⑥声の大きさ、抑揚、スピード、間のとり方
・語尾が不明瞭にならない
・間を取ったときに息を吸う
・発声練習をする
・後ろの人にも聞こえるように大きな声で話す
・一本調子でなく、話し方に抑揚をつける(声の大きさ、スピード)
7)質疑応答の対処
・想定できる質問をリストアップして回答を用意しておく
・いつ質問を受けるか最初に話しておく
・質問の意味がはっきりしない時は聞き返すか自分の言葉に置き換えて確認する
・質問に答えるときは、聴衆全員に対して答える
・答えられない場合はごまかさずに、あとで調べて答えるようにする
・見解の違いを指摘されたときは、議論をせずに相手の意見を認めるだけにする
8)あがりに備える
・早めに会場に入り環境のチェックをする
・肩の力を抜いて軽い運動をする
・プレゼンの出だしのところを徹底的に練習しておく
9)プレゼンを楽しむ
・与えられた時間を有効に使う
・受講者を飽きさせない
・プレゼンを楽しむ
以上
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